小学校から中学校に上がって変わること|教え方の地図

小学校から中学校に上がって変わることを解説する記事のアイキャッチ 学年の節目・進級ガイド

小学校から中学校に上がる前後で、何が変わり、何を確認すればよいのか見通しが持てない保護者の方へ。制度で決まる点と、学校ごとに異なる点に分けて整理します。

この記事で分かること

  • 条文と国の資料で確認できる、小6から中1への変化
  • 学校ごとに異なる点と、入学前後の確認の順番
  • 中1の数学の内容の先頭に載る単元

本記事が扱うのは、小6から中1への変化と入学前後に確認する点です。全学年の節目の教科と標準授業時数は、新学年で何が変わるのか 教科と評価の変化で整理しています。数学の単元の教え方、外国語の学び方、学校ごとの時間割や評価の細部、高校入試の算出方法は扱いません。

対象:小学校・中学校 平成29年告示 学習指導要領、学校教育法施行規則 別表第一・第二(2026年4月1日施行時点)

小学校から中学校に上がって変わること:制度で決まる点と学校ごとに違う点

結論は、変化を「制度の資料で確認できる点」と「学校の案内で確認する点」に分けて見ることです(編集部の整理)。

  1. 標準授業時数を数える1単位時間:別表の備考で、小学校は45分、中学校は50分です(実際の1コマの長さは学校ごと)。
  2. 算数・数学の教科名:別表の教科名は、算数と数学で異なります。
  3. 評定の段階:小学校(第3学年以上)の3段階から、中学校の5段階になります。
  4. 学校ごとの仕組み:先生への質問・相談の窓口、定期テスト、提出物、部活動です。

小学校と中学校の違い:標準授業時数を数える1単位時間・評定・教科名

条文と国の資料で確認できる変化を、3つに分けて整理します。

小学校と中学校で変わる制度上の点を整理した表の図

標準授業時数を数える1単位時間は小学校45分、中学校50分

学校教育法施行規則は、授業時数の標準を小学校は別表第一、中学校は別表第二で定めています(第51条・第73条)。その表の授業時数を数える1単位時間は、小学校が45分、中学校が50分だと、各表の備考にあります。標準の総授業時数は、小6も中1も1,015単位時間で同じです。

日常の1コマの長さは、年間の授業時数を確保したうえで各学校が定めると、中学校の総則編解説は説明しています。小学校も各学校が定めると、審議まとめ(案)は現行の説明で述べています。時間割でご確認ください。

評定の段階は小学校が1〜3、中学校が1〜5

評定は、観点別の評価をまとめ、教科全体の段階で表したものです。段階は、小学校が1〜3の3段階、中学校以上が1〜5の5段階だと、文部科学省の報告の脚注に書かれています。評定の対象は、文部科学省の通知が定める指導要録の記載事項では、小学校の第3学年以上です。評定のまとめ方と通知表での扱いは各学校が定めるため、学校の評価の説明資料で確認します。

評定は高校の入学者選抜でも用いられていると、報告は述べています。使う学年や割合は、公立高校は受験先の地域の教育委員会の資料、私立・国立高校は各校の募集要項でご確認ください。内申点はどこで決まるのか 提出物と定期テストは、内申点が決まる仕組みを整理した記事です。

算数・数学:別表の教科名の違い

別表第一の教科名は算数、別表第二は数学です。編集部の整理では、算数が数学に対応します(別表が定めた対応づけではありません)。

中学校の授業・テスト・部活動:学校ごとに異なる点

先生の体制は、学校ごとに異なる点の一例です。文部科学省の事例集(令和5年3月)によると、小学校は学級担任が原則として全ての教科を指導することとしつつ、専科指導は昭和30、40年代から行われてきました。高学年の教科担任制は、同時点で各学校や地域の実情に応じて導入が進められていました。小6で教科ごとに先生が替わるかは、学校によって異なります。

項目学校ごとに異なる内容確認先
質問・相談の窓口担任や教科の先生への連絡のしかた、相談の窓口はどこか入学説明会の資料、学年だより
時間割1コマの実際の長さ、1日のコマ数、下校時刻時間割表、学校の案内
定期テスト時期、回数、範囲の示し方、評価での位置づけ年間行事予定表、評価の説明資料
提出物種類、期限、出し方、再提出の扱い学年だより、授業での案内
部活動入部の決まり、活動日と時間、休みの日部活動の案内、入学説明会の資料

表の項目は編集部が選んだもので、特定の学校の実態は調べていません。

中学生になったら起こりうる、保護者側の行き違い3点

次の3点は、変化の構造から編集部が想定したものです。調査にもとづくものではなく、頻度は示していません。

  1. 小学校と同じ関わり方を続けるか、手を離すかの二択で考える。 すべて任せると、期限や範囲の見落としに気づきにくくなることがあります。間の形として、期限と予定だけを週1回いっしょに見る方法があります。
  2. 定期テストの範囲表や提出物の期限を、本人任せにする。 範囲の示し方や提出物の出し方は学校によって異なります。どの資料にいつ載るかを保護者も把握していると、本人に確認を促しやすくなります。
  3. 通知表の見方が小学校のままになる。 通知表に評定の数字が載る場合、評定の段階が3から5に変わるため、数字を小学校のときと並べて比べることはできません。通知表の表し方は学校によって異なります。

入学前後に家庭で確認すること:時期別の3段階

確認は、時期を3段階に分けて進めます。区切りは編集部の目安で、学校の日程によって前後します。

  1. 入学前:配布資料で時間割の考え方を見る。 入学説明会の資料や学校の案内で、1コマの長さ、質問や相談の窓口、部活動、評価の説明を探します。載っていない項目は入学後に確認します。
  2. 入学直後:年間行事予定と提出物の出し方を見る。 年間行事予定表で最初の定期テストの時期を確認し、カレンダーに書き込みます。提出物の種類と期限、出し先は配布資料で確認します。
  3. 最初の定期テストの範囲が出たとき:テスト範囲と提出物の期限を1枚にまとめる。

算数から数学へ:中1の内容の先頭に載る単元の見通し

数学編の解説は、中1の内容を、数と式・図形・関数・データの活用の4領域で示しています(印刷p.12〜13)。数と式の先頭に載るのは正の数・負の数で、整数の範囲が変わると述べています。

例えば,小学校算数科における整数とは0と正の整数を合わせたものであった。中学校数学科ではこれに負の整数を加え,数学の概念としての整数を定義する。

(文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」第3章 各学年の目標及び内容 第1学年 A(1)正の数と負の数 正の数と負の数の必要性と意味(アの(ア),[内容の取扱い](2)) 印刷p.66)

授業の進度は、学校ごとに異なる点です。中1数学 正負の数のつまずき 符号ミスの理由は、正の数・負の数のつまずきを扱う記事です。中1のほかの単元の記事は、算数・数学の学び方 学年別につまずきを整理の学年別ガイドから探せます。

この記事で分からないこと

  • 学校ごとの違い。 質問・相談の窓口、時間割、定期テスト、提出物、部活動は、学校によって異なります。
  • 数学以外の教科の学習内容。 本記事で確認したのは、数学編の解説だけです。
  • 今後の制度の変更。 文部科学省の審議まとめ(案)には、標準授業時数の運用を弾力的にする「調整授業時数制度」が入っていますが、確定した答申ではありません。本記事は、現行の制度(2026年10月3日時点)が前提です。

【出典】

  • e-Gov法令検索「学校教育法施行規則」第51条・第73条、別表第一・第二(令和8年4月1日施行) https://laws.e-gov.go.jp/law/322M40000080011 (2026-10-03 確認)
  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 数学編」印刷p.12〜13・66 https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_004.pdf (2026-10-03 確認)
  • 文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編」印刷p.63 https://www.mext.go.jp/content/220221-mxt_kyoiku02-100002180_003.pdf (2026-10-03 確認)
  • 文部科学省「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」(平成31年(2019年)1月)印刷p.19〜20 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/01/__icsFiles/afieldfile/2019/01/21/1412838_1_1.pdf (2026-10-03 確認)
  • 文部科学省「〔別紙1〕小学校及び特別支援学校小学部の指導要録に記載する事項等」(1 各教科の学習の記録 (2) 評定) https://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/attach/1415186.htm (2026-10-03 確認)
  • 文部科学省「小学校高学年における教科担任制に関する事例集」(令和5年(2023年)3月)印刷p.1〜2 https://www.mext.go.jp/content/20230310-mext_zaimu-000027939_1.pdf (2026-10-03 確認)
  • 文部科学省「次期学習指導要領等に向けた審議まとめ(案)」(令和8年9月25日)第1部第4章(2)印刷p.30〜31・38 https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/101/siryo/mext_00057.html (2026-10-03 確認)

※本文で上の資料の内容を述べた箇所のうち、引用ブロック以外は、教え方の地図 編集部が要約・加工したものです。文部科学省・デジタル庁が作成した文章ではありません。

※学習指導要領・評価の考え方・標準授業時数は、改訂・変更されることがあります。本記事の記述は上記資料の確認時点のものです。最新の情報は学校・教育委員会にご確認ください。

まとめ

  1. 制度の資料で確認できる変化は、標準授業時数を数える1単位時間、評定の段階、算数・数学の教科名です。実際の1コマの長さは、小学校・中学校とも学校が定めます。
  2. 質問・相談の窓口、時間割、定期テスト、提出物、部活動は学校ごとに異なるため、時期ごとに学校の案内で確認します。
  3. 数学では、中1の内容の先頭に正の数・負の数があり、数の範囲が広がります。

本記事は家庭学習の参考情報であり、学校・専門機関の指導に代わるものではありません。 学習指導要領・教科書の内容は改訂されることがあります。最新の情報は学校・教育委員会にご確認ください。 → 免責事項

最終確認日:2026-10-03

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