買った問題集が、最初の数十ページで止まったまま棚に戻っている。そう悩む保護者の方へ。最後まで進むかどうかには、お子さんの根気とは別に、保護者が「終わらせたい日」と「1回の量」を決めたかが関わる場合があります(編集部の整理)。
この記事で分かること
- ページ数と終わらせたい日から、1回の量を逆算する計算の見本
- 丸つけと直しを同じ日に回し、進まない章に印をつけて飛ばす手順
- 予定の量に2回続けて届かないとき、量を半分にして残りを再計算する方法
本記事が扱うのは、手元の問題集1冊を終わりまで進める計画です。問題集・通信教育・ドリルの役割分担は、問題集・通信教育・ドリルの使い分け方で扱っています。通信教育と紙のドリルの使い分けは、通信教育と紙のドリルの使い分けを考えるで扱っています。どの問題集を買うかの判断、特定の問題集の評価、教科ごとの解き方は扱いません。
対象:小学生・中学生の家庭学習で使う、市販の問題集1冊(教科・学年は問いません)。公的資料は使わず、全体が編集部の整理です。
問題集の進め方は、ページ数から1回の量を逆算して決める
結論は、ページ数と終わらせたい日から1回の量を先に計算し、その量を毎週見直す進め方です(編集部の整理)。手順は次の5つです。
- 総ページ数と、終わらせたい日を決める。
- 残りの日数から、1回の量を逆算する。
- 丸つけと直しを、同じ日に回す。
- 進まない章は、印をつけて飛ばす。
- 終えたページを記録し、予定の量に2回続けて届かなければ、量を半分にして残りを計算し直す。
量が先に決まっていれば、その日にどこまで進めるかを、始める前に確かめられます。決まっていないと、毎回「今日はどこまでにするか」の判断から始まり、取りかかりが重くなることがあります。
問題集が途中で止まる3つの行き違い(編集部の整理):全部順に・量なし・直しの後回し
途中で止まる原因として、進め方の面から、次の3つが考えられます。実際の家庭を調べた結果ではなく、編集部が想定した整理です。
- 最初のページから順に、全部やらせる。 問題集は、章(単元)ごとに内容が分かれているものが多くあります。前の章で止まったまま順に進めると、後ろの章に着かないうちに終わらせたい日が来ることがあります。
- 1日の量を決めずに、「できるところまで」とする。 日によって進むページが違うため、残りを何回で終えるかが計算できません。終わりが見えない状態が続くと、始める前の負担が重くなりやすくなります。
- 間違えた問題の直しを、あとに回して溜める。 丸つけだけが先に進むと、直す問題が積み上がります。直しの量が1回の量を上回ると、新しいページを開く時間が取れないことがあります。
3つに共通する見方として、終わりまでの残りが数えにくくなる点が挙げられます(編集部の整理)。特に、ページをめくった数と直しまで済んだ数を同じに数えると、残りが少なく見えます。ここから先は、直しまで済んだページを「終えたページ」と呼び、進み具合を終えたページで数えます。
1回の量を逆算する手順:総ページ数と終わらせたい日から決める
以下の数字は、編集部が計算のために置いた見本です。手順に出る3問・2回・週1回などの回数も編集部の目安で、調べて確かめた値でも、目標とする量でもありません。

手順1 総ページ数と、終わらせたい日を決める
取り組むページ数は、解答・解説が別冊になっている問題集では、別冊を除いて数えます。章の冒頭に解説のページがあるものは、読む時間が要るため数に入れてください。終わらせたい日は、定期テストや長期休みの終わりなど、学校の予定を見て家庭で決めます。定期テストを終わらせたい日にする場合は、直前1週間の時間配分を定期テスト前1週間の教科別勉強法の決め方で確認できます。
手順2 残りの日数から、1回の量を逆算する
計算式は「ページ数 ÷ 取り組む回数」です。取り組む回数は、日数から予備日を先に引いて出します。予備日とは、遅れた日の分を戻すために空けておく日です。予備日を先に引くのは、あとから足すと計画が崩れやすい場合があるためです。
| 項目 | 見本の値 | 決め方 |
|---|---|---|
| 取り組むページ数 | 96ページ | 別冊を除いて数える |
| 終わらせたい日まで | 4週間 | 学校の予定から家庭で決める |
| 取り組む回数 | 週5日×4週=20回 | 週2日を予備日として先に引く |
| 1回の量 | 96÷20=4.8 → 5ページ | 小数は切り上げる |
この見本では、1回5ページです。5ページ×20回は100ページで、96ページを4ページ上回り、その4ページ分が計画の余裕になります。
見本の量が決まったら、最初の3回の所要時間を測り、問題集に使える1日の時間の枠に収まるかを確かめてください。収まらない場合は、終わらせたい日を延ばすか、飛ばす章を決めて範囲を絞ります。1回の量だけを減らすと、残りの計算が合わなくなることがあります。
丸つけと直しを同じ日に回す:その日の直しの上限を決める
直しが溜まる原因の一つは、丸つけだけが先に進み、直す量に決まりがないことです(編集部の整理)。本記事では、丸つけを答え合わせと間違いへの印つけまで、直しを印をつけた問題の解き直しとして分けて使います。丸つけを誰が行うかも、先に決めておきます。
手順3 1回の枠に「解く・丸つけ・直し」を入れる
1回の量を決めるときは、解く時間に加えて、丸つけと直しの時間も枠に含めます。次へ進める条件は、次の3つです。
- 終えたページの条件: 丸つけが済み、間違えた問題を1回やり直したページです。やり直したあとも間違えた問題には印を残し、そのページは終えたものとして次へ進みます。
- 1日の直しの上限: 3問までを見本とします。それを超えた分は「直し待ち」の印をつけ、翌日の最初に回します。
- 持ち越しの上限: 直し待ちを持ち越すのは、翌日の最初の1回だけです。2日続けて直し待ちが残った場合は、3問の上限を超えても、新しいページを開く前に直しを先に済ませます。
進まない章は印をつけて飛ばし、予定の量に届かなければ半分にする
予定どおりに進まない日は、計画が悪いのではなく、量や範囲が合っていない合図であることがあります(編集部の整理)。
手順4 同じ章で2回続けて手が止まったら、印をつけて次の章へ
手が止まる章に居続けると、残りの回数が減っていきます。同じ章で2回続けて手が止まった場合は、目次か章の最初のページにその章の△を書いて、次の章へ進んでください。章の区切りがない問題集では、見開きなどのまとまりで読み替えます。△の章に戻る日は、予備日か最後の週に決めておきます。
飛ばす前に、章の冒頭と目次で、前の章を前提にしていないかを確かめます。前提にしている場合は、その章の例題だけ、前の章へ戻って確認します。
手順5 毎週残りを再計算し、予定の量に2回続けて届かなければ半分にする
週に1回、終えたページの記録から「残りのページ数 ÷ 残りの回数」を計算し直します。予定の量に2回続けて届かなかった場合は、1回の量を半分にします。5ページなら、切り上げて3ページです。半分にすると終わるまでの回数が増えるため、残りも計算し直します。
次の見本は、2週間(10回)が終わった時点で、終えたページが30ページ、残りが66ページ・10回になった場合です。残り66ページに16ページの章が含まれ、週5日の取り組みが続くものとします。
| 選ぶ道 | 計算 | 1回の量 |
|---|---|---|
| 量を増やして取り返す | 66÷10 | 7ページ |
| 終わらせたい日を2週間延ばす(残り10回+延長10回) | 66÷20 | 4ページ |
| 16ページの章を飛ばす(残り66ページに含む) | (66−16)÷10=50÷10 | 5ページ |
| 量を半分の3ページにして続ける | 66÷3 | 3ページ(22回が必要) |
取り返す道では、1回の量が当初の5ページより増えます。増えた日に終わらなければ、遅れが積み上がることがあります。
半分の3ページで続けると、残り66ページには22回かかり、予定の10回より12回多くなります。日を2週間延ばして20回にしても、3ページ×20回は60ページで、66ページに6ページ足りません。この見本では、量を半分にするだけでは終わらせたい日に収まりません。日を延ばすか範囲を絞るかは、学校の予定や1日の枠を見て、家庭で決めてください。
学校や塾の指定がある場合と、それでも進まない場合
- 学校が問題集や提出物を指定している場合。 学校の指示が先で、提出期限を終わらせたい日に置いて逆算します。
- 塾や家庭教師のもとで使う問題集が決まっている場合。 先生の指示に合わせ、1回の量は先生に尋ねて決めます。
- 量を半分にしても続かない場合。 担任の先生と、1回の量や手が止まった章の話を共有し、学校での取り組みの様子も聞いておきます。
問題集の進め方で起きやすい失敗と直し方
止まりやすい進め方を、編集部が想定した場面で4つ並べました。実際の家庭を調べた結果ではありません。
| やりがちな使わせ方 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 最初のページから、章を飛ばさずに進める | 前半で止まり、後ろの章に着かないまま期限が来ることがある | 同じ章で2回続けて手が止まったら△をつけて次へ。戻る日を予備日に置く |
| 「できるところまで」で量を決めない | 残りを何回で終えるか計算できず、終わりが見えにくくなる | 1回の量をページ数で決め、毎週残りから再計算する |
| 直しを、あとでまとめてやる予定にする | 直しの量が増え、新しいページを開く前に枠が尽きることがある | 直しは1日3問を見本に上限を置き、残りは翌日の最初に回す |
| 遅れた分を、1回の量を増やして取り返す | 増えた日に終わらず、遅れが重なることがある | 取り返さず、日を延ばすか範囲を絞って再計算する |
見直した決め方は、編集部の目安で1週間続けてから確かめます。
進み具合の記録の付け方と、終えたあとの2周目の考え方
記録は、目次のページか、1枚の紙に書けば足ります。残りの計算と、2周目の範囲づくりに使う項目だけを残します。
- 終えたページ(ここまで)と日付
- 直し待ちの問題数
- △をつけた章
- 1回にかかった時間
週に1回、この記録から残りのページ数と残りの回数を出し、1回の量を確かめます。時間の欄は、量が1日の枠に収まるかを見る材料です。
終えたあとは、2周目に入るかを家庭で決める
最後まで終えたあとに2周目へ入るかどうかは、家庭の判断です。入る場合の一案は、印を残した箇所に絞ることです。対象は、直したあとも間違えた問題と、△をつけた章で、全ページではありません。
2周目でも、終わらせたい日を置いて1回の量を逆算するやり方は同じです。範囲が絞られるぶん、回数は1周目より少なくて済む場合があります。2周目の効果は、この記事では扱いません。
まとめ
- 問題集は、総ページ数と終わらせたい日から、1回の量を先に逆算します(編集部の整理)。予備日を先に引いておきます。
- 進み具合は、丸つけと直しまで済んだ「終えたページ」で数えます。直しは1日の上限を決め、残りは翌日の最初に回します。
- 同じ章で2回続けて手が止まったら、△をつけて次へ進みます。戻る日は予備日か最後の週に置きます。
- 毎週、残りを計算し直します。予定の量に2回続けて届かなければ量を半分にし、日を延ばすか範囲を絞って残りを合わせます。
- 学校や塾の指定がある場合は、その指示が先です。量を半分にしても続かないときは、1回の量や手が止まった章の話を担任の先生に共有します。
本記事は家庭学習の参考情報であり、学校・専門機関の指導に代わるものではありません。 学習指導要領・教科書の内容は改訂されることがあります。最新の情報は学校・教育委員会にご確認ください。 → 免責事項
最終確認日:2026-10-03

